長期投資は「つみたてNISA」で攻めと守りを両立できる理由4選
2021年は投資ブームの再来と言われています。
とは言うものの、どのようにして投資をしたらいいか不安にならないでしょうか。
せっかくならしっかり投資で資産構築をしたい。
ただ、短期間にドカッと勝ちたい場合は短期向けの投資のやり方がありますが、基本的にリスクが高く、生半可な気持ちで始めるとボコボコにされかねません。
一方、長期的な投資に関しては、時間をかけることでリスクを減らしていく方法が存在します。
まずは、投資に関して興味を持って頂いた初心者の方に始めて欲しいものの1つとして、「つみたてNISA」をご紹介します。
NISAとは?
ところでニーサって何?


NISA(Nippon Individual Savings Account)といって、利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる口座を作ることができるんだ。
投資をして、利益を得るのは、お金がお金を生み出す攻めの考え方。
そして税金がかからないというのは、私たちの資産を守る上で重要な考え方です。
つまり、NISAは攻めと守りを両立する素晴らしい制度なのです。

なんだこのワニ🐊!かわい子ぶりおって!!


いや…いいんじゃないの…
NISAが作られた経緯
「NISA」という制度は2014年に作られました。その後、2016年に「ジュニアNISA」、2018年に「つみたてNISA」という制度ができました。
国としても、非課税で運用できる制度を作り、一人一人が投資に興味を持ち、将来への金銭的な不安を軽減すること推奨しています。
最近では、老後2000万円問題や、年金の破綻などが騒がれていますが、若いうちから投資に関する知識や経験を積んでおくことで、老後の景色はかなり変わってくるのではないかとホーク🦅は感じています。
なかなか、日本の学校ではこういったことは教えてくれないので、しっかり子供たちにも重要性を伝えていきたいと思っています。
「NISA」と「ジュニアNISA」、「つみたてNISA」って何が違うの?
カンタンに言えば、1年に投資できる金額と、非課税の期間が異なります。
- NISA…年間120万円まで、5年間
- ジュニアNISA…年間80万円まで、5年間(ただし子供が20歳になるまで非課税が適用可能)
- つみたてNISA…年間40万円まで、20年間
ざっくり上記のように覚えておいてください。
NISAに関してもいろいろと制度が変わっているので、これから変化があるかもしれませんが、2021年1月現在では、2023年で新規買い付けが終了の予定です。
一方、つみたてNISAは一番遅い2018年からの開始で、2037年まで新規買い付けが可能です。

非課税期間が20年と長く、長期投資に向いているNISAだと思います。
ホーク🦅としては、初心者の方には、まず長期投資から始めてもらい、興味を持ってもらえるといいかなと思っています。
長期投資に向いている、つみたてNISAが最もメリットがあり、とっつきやすいと思っています。
つみたてNISAが良い理由4選
つみたてNISAをオススメする理由は、金融庁のドラマが良いとか悪いとかそういう話ではなく、3つあります。
①非課税枠の金額が大きいこと
さきほど記載したように、「NISA」に関しては2023年で今のところ制度が終わる予定です。
これまで、NISAを活用されてきた方にとっては問題ありませんが、今からNISAを始める!となるとメリットが小さいやも。
NISAの場合、年間120万円をフルで活用したとしても、120万円×3年の360万円分しか使用できないことになります。
その点、つみたてNISAに関しては2037年まで買い付けが可能ですので17年分は買い付けが可能です。つまり、40万円×17年の680万円分の非課税枠が使えると考えていいでしょう。
ただ、NISAなどは国が主体で投資活動を活発化させようとしているので制度の延長や改訂などは起こり得る話なので、いまのところ、というレベルです。
②初心者向けの投資にピッタリ
つみたてNISAは、手数料が低水準(というか基本的にゼロ)、長期・積立・分散投資に適した投資信託やETFなどの商品が主であり、商品を選ぶ際に極端にリスクの大きいものが少ないというメリットがあります。
ご自身で何を選ぶか考えてもらっても良い経験になると思いますし、いろいろとオススメの商品を見て投資をしてみても大外れにはならないと考えています。
NISAの場合、120万円分しか買えないので、例えば株価2000円の銘柄を6銘柄買ってしまうとそれだけで1年の非課税枠を使い切ってしまいます。
では、その6銘柄はどうやって選定するのか?
5年でどれだけの価格上昇を見込めるか?
なかなか投資を始めたばかりの人には難しいのではないでしょうか?
結局、キャピタルゲイン(株価の上昇による利益)を狙わずに、配当金目的で!と考えてしまうと、長期的に非課税を保てるつみたてNISAの方が特になると考えます。
③リスクの時間分散ができること
長期投資を考える際には、一度にドカンと買い付けをするのではなく、月に3万円程度コツコツと積み上げていき、年間40万円の枠を使うようにすることで、目先の株価の上昇・下落の影響を少しでも減らすことが可能です。
これをドルコスト平均法と言いますが、価格の変動リスクを時間の分散によって軽減する考え方になります。

④放っておくだけで資産形成ができる(確率が高い)こと
つみたてNISAは設定を一度すれば、月に固定額の投資を行ってくれます。
(オススメはしませんが)一度設定をしてあとは放っておけば20年後に自分年金が出来上がっている可能性があるのです!
ちなみに、有名なツイートですが
極端な話ですが、長期投資の視点では余計なことをしないというのが一番良いのではと思います。
必要なのは、長期投資を決心し、目先の金額の変動に惑わされない「覚悟」です。
つみたてNISAのオススメの銘柄は?
その前に。スイッチングはできませんよ
つみたてNISAをする上で重要なことは、途中で銘柄を変えられないということがあります。
例えば1年目に「A」という投資信託を40万円買ったとします。2年目も次の枠で「A」を40万円買うことができるので、2年目は「A」を合計80万円保有することになります。

一方、2年目になってやっぱり気に入らないな~と思って、「A」をやめて「B」を買おう!としても、1年目の「A」の40万円はそのままになり、「A」40万円、「B」40万円という構成になります。

企業型DCなどの確定拠出型年金では、スイッチングと呼ばれる、購入した商品を「A→B」に変更みたいなことができるのですが、つみたてNISAではスイッチングができません。
もちろん、気に入らない「A」売ってしまうことも可能ですが、非課税枠があと19年あるのに売ってしまうのもどうかなと。
よって、慎重に銘柄選びをしてください
つみたてNISAにオススメ銘柄3選

オススメご紹介します!
とは言え、未来のことは誰にもわからないので、多少の運用益の差は運だと思ってください。
ホーク🦅のオススメですが、下記の3選です。
①eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
②SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
③eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
①eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
純資産総額1,000億円を突破したかなり多くの方が投資している銘柄です。
やはりですね。米国の株式が強いんです。
これまでがそうだったから、これからも続くかと言われるとわかりませんが、やはりまだまだ世界はドルが基軸通貨であり、世界が注目しているのはアメリカ経済です。
eMAXIS Slimシリーズは、三菱UFJ国際投信株式会社の商品で、信託報酬がかなり低いことが特徴です。eMAXISシリーズもありますが、必ずSlimが付いている方を選んでください。
eMAXIS Slimシリーズにはこうコメントを出しています。
業界最低水準の運用コストを目指す一環として、公正な比較の対象となる他社類似ファンドに係る信託報酬率が当社ファンドを下回る場合、ファンドの継続性に配慮した範囲で信託報酬率を引き下げることを基本とします。
eMAXIS Slimシリーズすげぇ


三菱UFJとしてもかなり力を入れている商品のようだね
②SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
ほぼ①と同じと思っていただいて良いです。ただ、eMAXIS SlimシリーズがこのSBI・バンガードに対抗して出された後出しじゃんけんモノなので、eMAXIS Slimシリーズに大分奪われている感があり、ランキングも落としているように思います。
③eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slimシリーズの全世界版です。具体的にはアメリカが56.6%とその他もろもろと言った感じで、やはりアメリカに引っ張られる影響が強いです。

もっともっと新興国が欲しい!という欲張りさんはeMAXIS Slim 新興国株式インデックスがいいかもしれません。しかし、現状の運用益はイマイチ。20年先を見据えるとアリか?!

ちなみに、なぜこのランキングになったのかという理由を記載します。
信託報酬の小さいものを選ぶ
インデックスファンドとアクティブファンドと呼ばれる2種類がありますが、インデックスファンドをオススメします。
これは何かというと、インデックスファンドとは、日経平均やアメリカのS&P500などの指数に連動するように、指数の構成銘柄と同じように機械が管理してくれている投資信託です。
例えば、日経平均を構成している225銘柄と同じ株式を全部購入すれば、全体のリターンとしては指数の上昇分とイコールになるということです。
機械が管理してくれているのでコスト(信託報酬)がかからないメリットがあります。
一方、アクティブファンドとは、プロの投資家たちが構成銘柄を決めて、積極的に(アクティブ)資金運用をして、インデックスよりも高いリターンを生み出そうと頑張る投資信託です。
よって、プロの人間が汗水たらす分、インデックスファンドよりもコスト(信託報酬)がかかるのですが、残念ながら狙うリターンが大きい分、リスクも大きく、平均するとインデックスファンドに敵わないという統計も取られています。

投資ってプロでも勝ち放題の世界ではないんです…
これから景気がよくなりそうな地域を選ぶ
20年後の世界がどうなっているかなんて誰にもわかりませんが、人口から考えると2050年の推測人口ではインド、中国、ナイジェリア、アメリカの順番になっているようです。(2013年時点予測)
地域ごとに言えばアジアは人口の伸びが大きいと推測されます。中国インドだけでなく、インドネシアやフィリピンなども人口増加が大きいと見込んでいます。
日本は人口減ってますね~。もっと減ってんじゃないか。
やはり、人口というのはある一種のパワーですから、これらの国に投資をするのがよいのかと。
ただ、アメリカには直接関係のある銘柄はありますが、インドや中国、ナイジェリアといった地域限定の銘柄はありません。
そういう観点では、アジアなどこれから新興国の時代が来る!と思われる方は新興国銘柄なども良いかもしれません
さぁ、コツコツと積み立てよう!
いかがでしたでしょうか。
長期投資は覚悟さえしてしまえば、あとは時間をかけてじっくり育てていくものです。
未来への備えのために、今動き出しましょう。
そして、投資を始めることで、世界の出来事がより身近に感じるようになるかもしれません。また、これまでと違った視点を得ることができるかもしれませんよ。
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